学会 / Organization
JSAI
人工知能学会
JSAI(The Japanese Society for Artificial Intelligence)は、1986年に設立された日本最大級のAI専門学術団体。人工知能に関する理論・技術・応用の発展を目的とし、研究者・技術者・企業・学生など幅広いメンバーで構成される。年次大会や学術誌の発行、研究会活動を通じて国内外のAI研究を牽引する。正会員は論文投稿・研究会参加・学術的ネットワーク形成の権利を持ち、AI研究者としての信頼性を示す重要な会員資格とされる。
農業技術 / Agriculture
固定種
こていしゅ / Heirloom Variety
固定種とは、自家採種を繰り返すことで遺伝的に安定し、親と同じ形質を次世代に伝える品種のこと。F1ハイブリッド種と異なり、種を採って再び栽培できる。数十〜数百年にわたり農家に受け継がれてきたものも多く、遺伝的多様性の宝庫として近年再評価されている。味・形・色のバリエーションが豊かで、食文化・生物多様性の観点からも重要な資源。本研究では固定種を主な研究対象とする。
AI技術 / Machine Learning
CNN
畳み込みニューラルネットワーク
CNN(Convolutional Neural Network)は、画像認識に特化した深層学習モデル。畳み込み層がローカルな特徴(エッジ・色・形状)を自動抽出し、複数の層を経て高次の特徴へと変換する。本研究では果実の外観・色・傷の有無などをCNNで解析し、収穫適期の判定や品質スコアリングに活用している。少量データでも高精度な分類が可能なTransfer Learningとの組み合わせが有効。
遺伝学 / Genetics
SNP
一塩基多型 / Single Nucleotide Polymorphism
SNP(スニップ)とは、DNA配列上の1塩基が個体・品種間で異なる変異のこと。トマトゲノム全体に数十万〜数百万箇所存在し、品種識別・系統解析・形質関連遺伝子の特定に用いられる。本研究では固定種142品種のSNPデータをクラスタリングし、遺伝的多様性マップを構築。耐暑性・糖度・果色などの形質とSNPパターンの相関を機械学習で解析している。
研究手法 / Methodology
AI×共存農法
エーアイきょうぞんのうほう
AI×共存農法とは、2018年に瑞慶覧達成が提唱した農業概念。AIによるデータ解析と、土壌微生物・植物・環境が共存する自然の仕組みを尊重した栽培手法を融合させたもの。農薬・化学肥料への依存を最小化しながら、センサーデータと機械学習で最適な栽培環境を動的に制御する。固定種の遺伝的ポテンシャルを最大限に引き出すことを目標とし、沖縄県初の取り組みとして名護市・うるま市・北谷町にて実装されている。
計測指標 / Measurement
Brix(ブリックス)
糖度指標
Brixとは、溶液中の可溶性固形分(主に糖分)の濃度を示す指標で、屈折糖度計で計測する。数値が高いほど甘みが強く、ミニトマトの品質評価において最重要指標のひとつ。一般的な市販ミニトマトのBrixは6〜8程度だが、本研究の固定種品種では9〜10以上を達成するものも確認されている。AIモデルは果実画像からBrix値を非破壊で予測する機能も開発中。